2013-10-06

あいちトリエンナーレ2013 -現実かどうかということより大切なものが時にはある

あいちトリエンナーレ2日目は納屋橋会場と長者町会場。長者町会場は3年前も訪れていて懐かしい。

トリエンナーレのもうひとつのテーマは「地域とのつながり」だと思う。特に良かったのは長者町のNadegata Instant Party。60年以上の歴史を持つ中部地方最大級の「架空」の映画製作所・STUDIO TUBEの閉鎖を描いた「ドキュメンタリー」というのが出展内容(制作風景→)。

中部電力の建物を映像製作所に見立て、「架空」の映画のダイジェストや衣装・小道具の展示、そして携わった何百人もの人たちが登場するドキュメンタリームービーが上映されていた。ムービーに登場するのは長者町の人々。何百人もの地元の人たちが「ウソ」のドキュメンタリーに参加している。それがみんな楽しそうで、見ていたらその映画製作所は本当に存在していたような錯覚に陥ってくる。実在しないのに、人の温かさを感じ、時間の流れを感じる。そしてムービーの上映後、感動して涙が出てしまった。

彼らは実在しない映像製作所を愛した。彼らだけではなく、参加した長者町の人たちもきっとそうだ。

現実かどうか、実在するかどうかということより大切なものが時にはある。と思う。